2010年03月04日

陶磁器ギャラリー・ショールーム事業

IMG_0984b.jpg

子会社クリエイティブLABOの事業のひとつ、陶芸教室を弊社倉庫に移転整備したのにあわせ、ギャラリー・ショールームを設置。
SOHOのように皆様に利用していただけるようになりました。

詳しくはクリエイテブLABOのホームページ・ブログをご覧下さい!

2010年02月25日

タイル再現に壁面いっぱいのデーター

開発部長室の壁面です。

IMG_0771a1.jpg

特注品・補修用タイルは、お客様のOKを頂くまで1個の色に対して数種類のテストパターンを作ります。
タイルの色は、わずかな質量の原料の添加の差ですので、微量変えて作ったパターンは貴重なデーターです。

このような関連タイルはたとえ出荷に至らないピースも、開発室の壁に全部貼り、一目でわかるインデックスとして、今後に素早くお応えできるデーターにしています。
1年で部屋の全ての壁面がいっぱいになってしまい、毎年貼り替えます。

弊社は今年、『タイルバックアップ100年宣言!』をお客様にアピールしています。

100年先も耐久性ある新製品、100年間安心して暮らせる補修用タイルなど、必要なタイルを必要なだけ、バックアップすることを宣言するものです。

日本の建築は作っては壊しで、20年~30年の耐久年数と思われていますが、本来、タイルは100年以上もつ、耐久性のある建材です。
住む人が、建物の景観をかえることなく、100年でも安心して暮らせるように、どんな古いタイルにも、他社のタイルにも合わせた補修用タイルを生産し、いつまでもバックアップすること。
新製品においても耐久性の優れた製品を作ること。
これによって、お客様の思い出や愛着を大切にするとともに、地球環境への負担も軽減する「人に、地球にやさしい製品でありたい」と願っています。

壁面は、お客様の希望の色や面状のタイルを、「確実に、早く」生産するための工夫です。

2009年11月12日

会長、メ~テレ番組「UP!」に出演

今日、11月12日(木)放送のメーテレ、夕方の報道番組「UP!」に、弊社会長加納二郎が取り上げられます。

ぜひ、多くの方に見て頂けると幸いです。

同番組の18時17分からの特集コーナー、「これが私の生きる道!生涯現役の高齢者たち」の中での紹介になります。

特集コーナーのテーマは、「不況で先行きが見えず、閉塞感ただよう中、時代に屈せず生涯現役として生きる人々に第一線で働くその原動力はどこにあるのか?」だそうです。

収録は、どの社員よりも朝の早い会長を追って、早朝から丸1日、会長の生活を撮りました。
IMG_0341a.jpg

会長は、82歳の今も現役の熟練したタイル製作の職人です。
その道45年。どんな特注オーダーメードタイルもお客様のご希望に沿って、研究と製作を重ね、新デザインも意欲的に開発してきました。
タイルは、現代的ではありますが、「やきもの」である以上、非常にアナログ的な予想通りにいかない世界感があります。
それを、永年の経験で計算を可能にし、予想通りの製品を作り上げてきました。

会長の熟練の技は、後継者の若い職人さんにも受け継がれ、弊社の修繕補修タイルや特注タイルの製作技術に繋がっています。
全体を通して、タイル生産の様子もご覧頂けると思います。

IMG_0347a.jpg
インタビューに答える会長

ぜひ、ご覧下さい!

2009年10月27日

上絵付けタイル

以前のブログで、タイル浪漫館をご紹介しましたが、以来古い時代のタイルが意識的に気になります。
スピードと、生産量の多い現代では、あまり見られない手の込んだ作業工程があるからです。
伝統の中には、somethingがあって、新しい未来へのヒントを教えてくれます。

タイルは、壁面を覆う建材なので、当然の事ながら大量生産です。
成形→釉掛け→焼成と機械化された製造ラインで生産されていますが、ラインの過程の所々に人の手作業を加え、特注の製品を生産することはあります。
加納製陶の場合、これが補修タイルのご注文に応えられる技術になっています。

昭和の時代、焼成した後でさらに上絵付けをして、もう一度焼くタイルがありました。
上絵は器で一般的に見られる技法ですが、タイルでは今は珍しいものになっています。

今では使われなくなった作業場が、そのまま残っていました。
IMG_0282a.jpg

作業台の座布団が時代を感じます。

IMG_0279a.jpg
色見本のタイル
その前には、色見本のタイルが並んで、職人さんやパートさんが絵筆を握っていた当時の作業風景が蘇りませんか?
作っていたのは輸出用タイルならでは。色やデザインが具象的でカラフルです。

洋風化された現代の住まいにそのまま映えるのではないでしょうか?

手の込んだ良い物は時代を経てもいいものです!

子会社、クリエイティブLABOは、ビンテージタイルを販売しています。

クリエイティブLABO・ネットショップ「プロシューマ」

2009年09月25日

CTタイルの現場

話題のエコ、「CO2削減」ですが、セラミックタイルの分野においても、「温暖化防止」や「省エネ・省資源」、セルフクリーニングや抗菌・防汚などの「メンテナンスフリー」などをテーマにした『高機能タイル』の開発が進んでいます。
進化する「やきもの」です。
このような高機能タイルのうち、『美濃焼CTタイル』を実際に使用されている施設をいくつか訪問する機会がありました。
浜松工業技術センター、理化学研究所などさまざまな実験機関において、汚れ落ちや周りの空気中の環境浄化においての効果は高い数値をあげています。
が、やはり、実際のところ利用されている皆さんの感想は一番気になるところです。
CTタイルは、汚れや有害物質のもつ(+)、(-)の電子レベルでの化学反応を促進させる「電荷触媒」を、釉薬の中に混入したタイルです。
笠原町の1自治体(現在は多治見市に合併)と触媒研究の第一人者・市村昭二博士、美濃焼タイル業界の官民一丸となって開発し、2004年に特許登録。
地場産業推奨品として、公共施設で多く使われ、大都市ではマンションなどで施工されています。
今回訪問したのも施工経年数6~7年の学校などの公共施設でした。
実感として、一番わかりやすいのは目に見える汚れがどうなっているか?です。
率直に言って、どの建物でも思ってた以上に、施工当時のままに美しいタイルでした。
掃除は全くしていないが綺麗なままという感想をあちこちで聞きました。
経年でマット調の表面のタイルの四方にはモヤモヤと薄汚れた水アカが見られることがありますが、それもありません。
中でも、多治見市の三の倉リサイクルプラザは汚れの目立ちやすい真っ白なタイルを使っているにもかかわらず、実に綺麗な外壁でした。

IMG_9878b.jpg
綺麗な白い外壁の多治見市三の倉リサイクルプラザ

「野鳥の糞による汚れが、何も掃除しなくてもなくなったんですよ」とのこと。

IMG_0026a.jpg
45角特殊面状のCTタイルを使った岐阜盲学校

岐阜盲学校は岐阜市の中心市街地の16,674㎡に建つ、地上4階建ての大きな学校です。
これだけ、大きいとメンテナンスは大変ですが、校舎は綺麗でした。
CTタイルは建っている建物の周りの空気中の有害物質を浄化する働きもあるので、交通量の多い市街地にはピッタリかもしれません。(Muto)


2009年08月25日

ラーニングLABO・陶芸教室で本焼き焼成

ラーニングLABO陶芸教室で、生徒会員さんの作品を初めて本焼き焼成しました。

IMG_9780a.jpg
窯から出たばかりの作品

窯の中の織部はまだ薄い皮膜がついています。
窯出ししてから、薄い塩酸で洗い皮膜を落とします。

作品は、マグカップや花器、灯り、小皿、表札など日常で使える多種な楽しい物になりました。

IMG_9812a.jpg

当教室では、釉薬に織部、黄瀬戸、透明釉を無償で提供しており、生徒さんの希望にそって、施釉しました。
この釉薬や土は美しいので、「美濃の釉」、「美濃の土」として一般の方にも、ネット販売する予定です。
織部と黄瀬戸は、深い伝統的な緑と黄色がとても味わい深い色なのです。

IMG_9816c.jpgIMG_9818c.jpg

模様に濃淡の出る美しい織部釉と黄瀬戸の湯飲み
いづれも初めて陶芸をしたという生徒さんの作品の湯飲みです。

今後の作品が楽しみです。(Muto)


2009年08月04日

「補修タイル事業」・朝日新聞に掲載

弊社の「補修タイル事業」が中日新聞、中部経済新聞につづき、7月28日付・朝日新聞夕刊でも紹介されました。
記事では、バブル期の建設ラッシュから20年が経過し、マンションなどの外壁タイルが修繕期を迎えた今、弊社が補修用タイルに着想したこと。
併せて、多品種少量生産を得意とする技術力をいかし、小ロットから大量生産まで補修用タイルに対応できる生産体制をいち早く整えたことが注目されたようです。
「補修タイル製作研究所」を昨春、弊社が立ち上げてから1年余り。
補修タイルのパイオニアとして皆様に周知頂き、社員一同喜んでいます。
↓記事をクリックするとポップアップ拡大して読めます

asahi2a2009.7b.jpg

「ぎふ東濃アートツーリズム2009」で工場見学

29日、多治見市内の小学生が弊社に工場見学に訪れました。

これは、岐阜県東濃振興局が主催する「ぎふ東濃アートツーリズム2009 サマー体験塾」の一環です。本来、「ツーリズム」は、美術館、博物館、道の駅などの65の施設が参加しており、アートを通して東濃地方への観光客を誘致しようという事業ですが、「サマー体験塾」は夏休み期間の地元の子供たちを対象に開かれました。

通常、作陶やそば打ちなど体験型の内容になっており、今回参加した小学生は、工場でタイルの生産工程を見学した後、モザイクタイルアートの作品作りをしました。

弊社では、向井総務部長が案内をさせて頂きました。 IMG_9711a.jpg

写真はタイルに裏紙をつけ、箱詰めする「貼り場」の工程を見学する小学生

地元とはいえ、タイル工場の生産工程を見たのは初めてだったようで、「知ってるようで知らない地場産業を知り、面白かった」と好評でした。 (Muto)

2009年07月17日

モザイクタイル作家・山崎暢子さん

きっかけは、タイルモザイク浪漫館で見た、小さなタイルクッションでした。
山崎暢子さん(1967年生まれ、京都精華大卒)は笠原産のモザイクタイルを布に貼って造形する作家さんです。
作品を見たときの目から鱗的衝撃で、先日京都まで押し掛けてしまいました。
彫刻家、陶芸家として、関西地方を中心に個展で発表しておられます。
DSC_0030a.jpg
写真は個展での展示

昨年の暮れから今年春まで、岐阜県現代陶芸美術館(多治見市東町4)での『タイル きのう・きょう・あした』展が開かれ、そこに、山崎さんの大作が展示されていました。
大がかりなカーテンに、滝上りのように、鯉が上っていたり、ワイシャツ、ワンピース、ソファーになったものなど、全面にタイルが貼ってある作品です。
そこからのご縁で、モザイク浪漫館に、クッションが残っており、私どもが巡り逢ったようです。
panf2-1a.jpgpanf6.jpg
写真は山崎さんのパンフから一部抜粋しました

タイルといえば、硬いものに貼る概念しかありませんでした。
「布にタイルを貼る」コペルニクス的転回の発想は、タイルメーカーにない、まさに「びっくり」な作風です。
ところがその作品はタイルを貼っても尚、布のもつ柔らかさやしなやかさを全く失っていません。
そればかりか、布という変貌自在な形態の特質を取り込んで、タイルの表現を広げています。
panf5-1.jpg

タイルのクールでツルっとした感覚が昔から好きで、タイルを素材としているとのこと。
気に入る布の色合いが出るまで染色したり、柔らかさをそこなわない接着剤との試行錯誤など、制作にかける拘りは細部にわたります。
しばし、タイル談義に話が弾みました。
今後、山崎さんとコラボ出来ればと考えています。(Muto)
DSC01729a.jpg
京都の趣のある古い日本家屋のアトリエでの山崎さん
山崎暢子さんの経歴

2009年07月08日

基礎釉の研究と応用

IMG_9538a.jpg
工場の一角に、コンパクトな釉薬研究施設があります。
多治見市意匠研究所を退官された日比武先生が、毎週一回、こちらで基礎釉薬の研究と、職人さんに講義をしています。
日比先生は、釉薬と絵具の研究者です。
やきものでいう基礎釉薬とは釉薬の質感や光沢、マット感など釉薬の性質を決める基本の釉薬のことです。
透明で硬く貫入のない石灰系、白色度を増すタルク釉系、軟らかく光沢のある長石系・・・というように原料の持つ性質で、釉薬の調子は変わります。
この基礎釉薬に鉄やクロム、マンガン、コバルトなどの金属系着色原料を添加して美しい釉薬は出来ています。
最近の外壁タイルの場合は、エンコーベと呼ばれる化粧土の上に釉薬を掛けるパターンが多いものです。
大量生産では、エンコーベの方が色調が安定しますし、さらに上に掛ける釉薬も基礎釉薬に顔料を用いることで、ばらつきのない製品ができるからです。
今、日比先生は当社のタイルに相応しいエンゴーベの上に掛けるオールマイティーな基礎釉薬を作っています。
IMG_9540a.jpg
少しずつ調合して、乳鉢で混ぜ合わせる手作業です。手前が日比先生です。
この基礎釉ができれば、応用で釉薬の色調や性質は変化させ、多様な釉薬になります。
新商品開発や、補修の色あわせのために、わかりやすいテストピースも作っています。
釉薬は、凝れば凝るほど多種に展開していくことができる奥の深い分野です。
(Muto)

Powered by
Movable Type 3.35