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ながいゴールデンウィークに何をする?

今年のゴールデンウィークの平均休業日は5.5日だそうです。

カレンダーの日にちに沿ってではありますが、自動車業界では長いところでは、16日間とか。

ながい休みに何をします?

ETCによる高速道路の割引で、行楽地はかなりの人手の様子です。

弊社の楽天ショップで先頃販売を始めたタイルスターターキットの発送を先程、ばたばたしておりまして、長いお休みにDIYでタイルを貼られる方がいらっしゃるのを知り、「なるほど、そのような過ごし方があったのか」と嬉しく思っております。

キットのタイル貼りの解説書を作るため、実際にタイルを貼ってもらいましたが、実に簡単です。

最近は接着剤の開発に素晴らしいものがあります。

我が家の古いブロック塀もなんとかなりそうな気がしてきました。(Muto)

 

 

新聞に掲載されました/補修タイル事業

弊社の事業が新聞で取り上げられました。

4月15日付けの中日新聞朝刊岐阜県版トップ、「岐阜けいざい」のコーナーで補修タイル事業が掲載されました。

多品種少量かつ正確な色合わせが求められる補修タイルは、手間がかかり技術力を要するので、なかなか事業化しにくいものですが、弊社ではいち早く、従来の生産ラインに併用して1年前から取り組んでいます。

同じような事業の会社もでてきましたが、弊社には特注品を多く扱ってきたノウハウの蓄積があってこそ、早く、正確、どこよりも安くが実現できています

また、多くの方が建物の補修でタイルを探しておられるのではと、インターネットを窓口にしたのも注目を集めたようです。古い破片からタイルを再現する仕事は、技術的なモチベーションにも顧客の皆様に喜こんで戴けるのも、夢がある仕事です。(Muto)
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(中日新聞2009.4.15掲載)

窯の話―vol.3 窯の種類と焼きの違い

三度、窯の話です。今回は種類から見る焼成の話です。

ガス窯、トンネル窯、電気窯・・・、窯の違いは製品にどんな影響があるのでしょうか?

美濃のタイル工場の窯は、ほとんどがブタンガス燃料のトンネル窯です。
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   60㍍もある長いトンネル窯(加納工場)

 大量生産での焼成の均一化、燃料の効率化において、現在で最も近代的な窯です。

窯は時代とともに燃料、形状を変え、近代化の変遷が製品技術を発達させてきました。

窯の歴史は、雑木と一緒に焼いた土偶に始まり、世界で最も古い窯は、紀元前6世紀頃のエジプトの円筒状ストーブ形といわれています。

その後、地中に穴を掘って築く窖(あな)窯時代に入るのですが、地下の水分によって温度が上がらないことから、地上に穴を築くようになります。さらに、高温焼成しようと、燃焼室と焼成室を区別し、燃焼効率を上げるため通風をよくしようと、傾斜面に窯を築く、煙突をつけるなど、形を変え燃料を変えてきたのです。

窯の種類は燃料から見れば、薪窯、ガス窯(LPガス、ブタン)、 灯油窯、 重油窯、電気窯に分類され、形状からすれば、窖(あな)窯 、大窯、連房式登り窯、倒炎式角窯、蛇窯、 トンネル窯などになります。また他にも、上絵用に錦窯、楽焼きの楽窯などがあります。

最も、最新式の窯は、マイクロ波によるもので、電子レンジと同じ仕組みです。 こちらはまだ容量が小さく大型化には開発がまたれます。

近代化は、新しいものに変わっていくなかで、古いやり方が淘汰されていくものですが、しかし、やきものにおいては、大昔に誕生した形状や燃料も、場合によっては今も使われています。

作りたい製品、表現したい作品によって相応しい「焼成の雰囲気」を求めるためです。

例えば、効率が良いからといって、ガスではなかなか、薪の灰かぶりそのものはだせません。また、彩色が鮮やかな低火度のスペイン陶器などは、円錐状の全体が煙突みたいな形状で、高温域での温度上昇効率を求めていません。

焼きにはそれぞれのこだわりがあるわけです。

1250℃の高温帯までいけば、それで終了というものでもありません。

素地の水分が蒸発する「あぶり」の段階。温度による化学反応で、粘土鉱物が新しい鉱物に生成、溶融して、固く焼結していく「攻め」「練らし」の段階。1100℃からは釉薬の変化もはじまります。時間ごとに緩やかに曲線を描いて温度をあげ、微妙な操作で焼成雰囲気を作り出しています。

冷却の方法と時間でも、色も強度もずいぶん変わります。まるで、おばあちゃんの煮物と一緒で、冷めていくときがおいしい秘訣?なので、すぐに窯の蓋を開けるわけにはいきません。

 このように、昇温速度(かける時間)と温度帯、条件、冷却温度と方法が表現に多彩な変化を生むので、焼きにあった窯を選択することになります。

多種の窯を持てればいうことないですが、そんなわけにもいきません。

では、大量生産において、効率と品質をあげるのに良いトンネル窯と電気窯の特質を特に取り上げてみます。

 20世紀初頭に完成したトンネル窯は、なかでも、製品の均一化と燃料の効率化の優れたものです。長いトンネルの中を製品が台車に乗って流れていくことで、あぶり、攻め、練らし、冷却と焼成されるのですが、窯入口から予熱帯、焼成帯、冷却帯で構成されています。

炎は焼成帯にあたるトンネル窯の中央のバーナーのみです。
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 出口から入り口方向に空気を送りだして得た排熱を、予熱帯焼成温度に利用しています。

また焼成帯のバーナー付近に炎に空気を送る弁やダンパー、ドラフト等によって窯内の焼成圧力の雰囲気を変えたり微調整ができます。 

 
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職人さんの腕の見せ所のバーナーワーク

一度で大量、均一な焼き上がりが可能ですし、微調整による炎の焼きは、やはり焼きものらしいあがりです。

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トンネル窯の出口部分から中央の炎が遠くに見える

一方電気は、炎ではなく窯内に張り巡らした電熱線で温度をあげています。温度曲線はコンピューターによる、電気制御が可能です。電熱のため、焼成が安定します。が、それも窯の容量によるので、トンネル窯ほどの大量生産は望めません。

特質としては、ガスは炎をくぐった焼きの味わいがあるし、電気はさらっとした焼きの特長があります。 工場にはトンネル窯の他に、電気窯があります。
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電気窯の容量としては、均一的に焼きが仕上がるには最適な大きさのMAXといわれる1.3立方メートルの窯です。大容量のトンネル窯より小回りがきくため、小ロットの製品を早くつくるのに有用です。一度に200才、17.5平方㍍分のタイルまで焼成できます。

焼成の均一化は、同じときに同じ窯で一度に焼くのがベストなので、これ以上の量の焼成は窯を分けて電気窯で焼成するより、トンネル窯にまわした方が製品が安定します。

製品にあわせて、窯は選択できる体制は理想的で、これにより小回りが効くうえに、高品質な、どんな注文にも対応できるようになります。        (Muto)