現場の声

少量から、特注でオリジナルタイルつくります!

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「変わったデザインのタイルはないか」、「いい色のタイルはないか」と、オリジナルなデザインをお探しのデザイナー、設計者の皆様。
お客様のデザインを形にして、少量からでも生産しております。
タイルは、土の素材、釉薬の色、面状(表面の質感表情)、形の組み合わせでデザインは無限に広がる魅力的な建築素材です。
例えば、成形では、粉状の土を油圧プレスする乾式成形、複雑な形もできる鋳込み、ムクの土の良さの出る押し出し成形がありますが、弊社ではお客様の表現したいデザインに合わせて、どのタイプの成形も可能です。
また、タイルの色は釉薬の"さじ加減"で微妙に変化し、これに面状を加えると、さらに豊富な種類の面状表現ができます。
焼成は、全長80mのトンネル窯と小回りの効く電気窯を設置していますので、メーカーにありがちな「ひと窯いくら」の生産ではなく、ご希望の量だけ少量からでも焼成しております。
弊社は、全国タイル生産量の80%を占める美濃焼タイルメーカーの中でも、現場に合わせた特注品を多く作ってきた50年近いノウハウがあります。熟練した職人の技と設備のフォーメーションでデザインを形にするお手伝いを致しております。

上絵付けタイル

以前のブログで、タイル浪漫館をご紹介しましたが、以来古い時代のタイルが意識的に気になります。
スピードと、生産量の多い現代では、あまり見られない手の込んだ作業工程があるからです。
伝統の中には、somethingがあって、新しい未来へのヒントを教えてくれます。
タイルは、壁面を覆う建材なので、当然の事ながら大量生産です。
成形→釉掛け→焼成と機械化された製造ラインで生産されていますが、ラインの過程の所々に人の手作業を加え、特注の製品を生産することはあります。
加納の場合、これが補修タイルのご注文に応えられる技術になっています。
昭和の時代、焼成した後でさらに上絵付けをして、もう一度焼くタイルがありました。
上絵は器で一般的に見られる技法ですが、タイルでは今は珍しいものになっています。
今では使われなくなった作業場が、そのまま残っていました。
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作業台の座布団が時代を感じます。
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色見本のタイル
その前には、色見本のタイルが並んで、職人さんやパートさんが絵筆を握っていた当時の作業風景が蘇りませんか?
作っていたのは輸出用タイルならでは。色やデザインが具象的でカラフルです。
洋風化された現代の住まいにそのまま映えるのではないでしょうか?
手の込んだ良い物は時代を経てもいいものです!
子会社、クリエイティブLABOは、ビンテージタイルを販売しています。
クリエイティブLABO・ネットショップ「プロシューマ」

CTタイルの現場

話題のエコ、「CO2削減」ですが、セラミックタイルの分野においても、「温暖化防止」や「省エネ・省資源」、セルフクリーニングや抗菌・防汚などの「メンテナンスフリー」などをテーマにした『高機能タイル』の開発が進んでいます。
進化する「やきもの」です。
このような高機能タイルのうち、『美濃焼CTタイル』を実際に使用されている施設をいくつか訪問する機会がありました。
浜松工業技術センター、理化学研究所などさまざまな実験機関において、汚れ落ちや周りの空気中の環境浄化においての効果は高い数値をあげています。
が、やはり、実際のところ利用されている皆さんの感想は一番気になるところです。
CTタイルは、汚れや有害物質のもつ(+)、(-)の電子レベルでの化学反応を促進させる「電荷触媒」を、釉薬の中に混入したタイルです。
笠原町の1自治体(現在は多治見市に合併)と触媒研究の第一人者・市村昭二博士、美濃焼タイル業界の官民一丸となって開発し、2004年に特許登録。
地場産業推奨品として、公共施設で多く使われ、大都市ではマンションなどで施工されています。
今回訪問したのも施工経年数6~7年の学校などの公共施設でした。
実感として、一番わかりやすいのは目に見える汚れがどうなっているか?です。
率直に言って、どの建物でも思ってた以上に、施工当時のままに美しいタイルでした。
掃除は全くしていないが綺麗なままという感想をあちこちで聞きました。
経年でマット調の表面のタイルの四方にはモヤモヤと薄汚れた水アカが見られることがありますが、それもありません。
中でも、多治見市の三の倉リサイクルプラザは汚れの目立ちやすい真っ白なタイルを使っているにもかかわらず、実に綺麗な外壁でした。
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綺麗な白い外壁の多治見市三の倉リサイクルプラザ
「野鳥の糞による汚れが、何も掃除しなくてもなくなったんですよ」とのこと。
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45角特殊面状のCTタイルを使った岐阜盲学校
岐阜盲学校は岐阜市の中心市街地の16,674㎡に建つ、地上4階建ての大きな学校です。
これだけ、大きいとメンテナンスは大変ですが、校舎は綺麗でした。
CTタイルは建っている建物の周りの空気中の有害物質を浄化する働きもあるので、交通量の多い市街地にはピッタリかもしれません。(Muto)